なぜ「信頼して」と言う人ほど、部下からドン引きされるのか?
「無意識の信頼毀損」をゼロにする、信頼エコシステムの作り方
プロ課長育成トレーナーの中西イーサンです。
「最近、部下との間にどことなく距離を感じる……」 「チームのメンバーが、なかなか本音を話してくれない」
マネジメントの現場で、そんな風に悩むことはありませんか? メンバーとの信頼関係を築くために、あなたは日頃どんな言葉をかけているでしょうか。
もしも、良かれと思って「俺を信頼してついてきてほしい」という言葉を発していたら、実は要注意です。
なぜなら、信頼とは言葉で他者に「してもらう」ものではなく、「自分自身が相手に信じられ、頼られる存在でいること」だからです。これが大前提です。
では、「信頼して」と口にしてしまう人は、どんな状態なのでしょうか。
厳しいようですが、それは自分自身が「今、信頼されていない」と無意識に自覚しているからこその発言です。
だからこそ「信頼して」と言えば言うほど、相手は心理的にドン引きしてしまうのです。
信頼される自分になるための「7つのセルフチェック」
では、言葉に頼らず「信頼される自分」になるには、どうしたら良いでしょうか?
大切なのは、日常生活における「当たり前の言動」の徹底です。
まずは以下の7つの項目をセルフチェックしてみましょう。
1.地味で面倒な仕事を自ら引き受ける
他者が敬遠しそうな泥臭い仕事を、リーダー自ら進んで引き受ける姿は、言葉以上に背中を雄弁に語ります。
2.知らないことは素直に「分かりません」と伝える
答えを持っていないのに「うーん……」と無理に頭からひねり出そうとするのは、実は信頼を損なう行為です。分からない時は、分かる人にすぐに確認するのが最適です。
3.「〜します」と言い切る
「〜したいと思います」という言葉には、無意識の“逃げ”のニュアンスが滲み出てしまいます。
4.誰にでも同じ基準でコミュニケーションする
目上と目下、自分と他人で基準が違う人は信頼されません。
例えば、「部下の遅刻には激怒するのに、自分自身が遅れたときは謝らない」といった二重基準は厳禁です。
5.期限を徹底して守る
万が一遅れてしまう場合は、遅れることが分かった時点で即座に相手に謝罪し、新たな期限をこちらから連絡します。
6.不運なことが起きても「すべて自責」として扱う
起きたことを他者のせいにしたところで、現実は何も変わりません。他罰的なリーダーに人はついていかないものです。
7.先に入れたスケジュールを絶対に優先する
約束した時間帯に、後から別の魅力的な予定が入ることもありますよね。実は私も以前、このような場面であれこれ悩んだ時期があったのですが、今は全く悩みません。「とにかく先に入っている予定を優先する」。これが基本であり、誠実さの証明です。
恐ろしい「無意識の信頼毀損」を防ぐには?
こうして書き並べてみると、どれも生きていく上で「当たり前のこと」ばかりですよね。 だからこそ、この当たり前を徹底することが何より大事なのです。
ただし、ここで一つ恐ろしい事実があります。 それは、「自分ではやっているつもりでも、無意識のうちに信頼を損なう言動をしてしまっている人がいる」ということです。これは実にもったいないですし、恐ろしいことです。
この「無意識の信頼毀損(きそん)」を防ぐためには、自分一人の力では限界があります。 あなたの言動を客観的な視点で見つめ、率直に指摘してくれるパートナー(仲間)が絶対に不可欠です。
もし、耳の痛い指摘をしてくれたパートナーに対して、イライラしたり言い訳を述べたりしてしまうと、その貴重な存在は二度とあなたに意見してくれなくなり、離れていってしまいます。
指摘してくれたパートナーには、「素晴らしい指摘をありがとうございます」と心から感謝を伝えましょう。
あなたが感謝で受け止めることで、周りはさらに遠慮なく「素晴らしい指摘」を届けてくれるようになります。
耳の痛い指摘を受ける
感謝して受け止める
さらに率直なフィードバックが集まる
無意識の信頼毀損がゼロになる
このサイクルが回りはじめたとき、あなたの周りに強固な「信頼エコシステム(生態系)」が完成します。
当たり前のことを、当たり前に徹底する。 言うのは簡単ですが、一人で、そして無意識の癖に気づきながらやり続けるのは簡単ではありません。
あなたの周りには、あなたの行動を客観的にマネジメントし、率直に指摘してくれるパートナーはいますか?
「自分のマネジメントを客観的に見直したい」「チームからの信頼を本気で築き直したい」と感じたら、まずは私のプロ課長育成プログラムで、その第一歩を一緒に学んでみませんか?


