できる課長は点滅した信号で必ず止まる
言葉で伝えないマネジメント
街で横断歩道に差し掛かった瞬間、歩行者用信号が点滅した。
あなたなら、どうしますか?
断言します。この瞬間の行動が、あなたの組織文化を作っています。
歩行者用信号の点滅は、車両用信号の黄色と同じ意味です。渡り始める前なら横断は禁止。もしも「急げば渡れる」と駆け足で渡るなら、それは「ルールは状況次第で破っていい」という文化を、自分自身が作っていることを意味します。
子供への影響を考えてみましょう。
子供には「信号が点滅したら止まるんだよ」と言いますよね。しかし自分は点滅しても止まらない。言っていることと行動が一致していない、これが「ダブルスタンダード」です。
「子供が見ていない時なら、いいでしょ?」と思ったあなた、それは都合の良いストーリーです。自分の子供が見ていなくても、他の子供が見ていれば「信号は点滅したら急いで渡ればいい」と学習します。そうやって間接的に、街の文化が作られていくのです。
さて、マネジメントの話に戻ります。
課長が言葉で「ルールを守りましょう」と伝えても、課長自身の行動がルールを破っていたら、部下はどんなメッセージを受け取るでしょうか。
課長が約束の時間に遅れてくる
課長が資料の提出期限を破る
課長が点滅した信号を駆け足で渡る
こうした行動が積み重なると、部下は「成果さえ出せばルール違反してもいい」と学習します。「ルールを守らない文化」が、無意識のうちに醸成されていくのです。
しかも、前任者が作った文化であっても、問題が起きればあなたの責任になります。
だからこそ、部下と一緒に街を歩いている時も、一人の時も、点滅した信号では止まる必要があるのです。
文化を作る無意識の行動は、信号だけではありません。
オフィスの時計が遅れているのを放置する
ホワイトボードに会議録を残したままにする
ロッカーの扉を開けっぱなしにする
傘立てに使い捨て傘を長期間放置する
こうした「小さな放置」が、組織文化を静かに侵食しています。
できる課長は、誰も見ていない時こそ、自分の行動が組織文化を作っていると知っています。
今日から、点滅した信号で止まってみてください。
あなたのオフィスでは、どんな行動が組織文化を作っていますか?気づいたことがあれば、ぜひコメント欄に書いてください。
中西イーサン文太
プロ課長育成トレーナー/キャリアカウンセラー


